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最近の交通関連裁判の判決

22.06.2007より新設

21. 12. 2008 
コンクリートミキサー車の後ろを走っていて、そのミキサー車から落ちた小石が当って損傷した。
ミキサー車の保険会社は直接事故ではないと修理代の支払いを拒否した。
判決:
ミキサー車の保険会社は修理代を支払わねばならない。
理由:
ミキサー車は運転の前に充分に清掃する義務があり、それを怠った。

15. 12. 2008 
新車で複数の欠陥が見つかり、購入者は売買契約の破棄を申し出た。
判決:
購入者は破棄でき、車を返し、返金を受ける事が出来る。
一つ一つの欠陥は契約破棄には至らないが、それが複数の場合は重大な欠陥に値する。

03. 11. 2008 
優先道路を走ってきた車が間違って右折のウィンカーを出してしまった。 非優先道路で待っていた車は相手が
手前で右折するものとして、優先道路に侵入した。 優先道路を走っていた車は、右折せずにまっすぐ走って
きたので、優先道路に出てきた車と衝突してしまった。
判決:
非優先道路に待っていて、優先道路に出てきた車は全修理費用の75%を負担せねばならない。
理由:
非優先道路にいた車は周りの安全を確認する義務があり、その義務を怠った。
一方優先道路にいた車はウィンカーを間違えて作動して事により、他の車の安全を犯したので、
25%の負担が妥当。

10. 10. 2008 
追突された車の後部バンパーを新品と交換したが、相手側は今までの古いバンパーに対して新しくなったので、
その差額分を差し引いてしまった。
判決:
相手側は新しいバンパーの全額を負担せねばならない。
理由:
新品に変えればそれだけ長く長持ちする消耗品の交換と違って、バンパーの新品との交換は、それだけ長持ちする
わけでもなく、車自体の寿命を長くするわけでもなく、メリットになったとは云えない。

25. 09. 2008 
会社の車を従業員が私用で使用していたとき、その従業員が事故を起こしてしまった。 従業員は会社の車との理由で、その損害の個人負担を拒否した。
判決:
従業員は、会社の保険で修理費を支払う事によって翌年保険料金が高くなる分を負担せねばならない。
理由:
私用で使用する場合は、自分の車を使用しようが、会社の車を使用しようが、事故の責任は運転手となる。

18. 09. 2008 
中古車をディーラーから、無事故車として、つまり前オーナーの口述では事故はなかったとして購入した。
しかし後に事故で修理した跡があり、その費用は限度の1.000EURを超えたと予想され、購入者は契約の破棄、
車の引き取りを要求した。
判決:
ディーラーはその要求に応じる必要はない。 
理由:
修理金額が少ない場合は些細な事して処理出来る。 今回の場合は比較的高い正規ディーラーでの修理でも1.000EUR以下と見積もられる。

10. 08. 2008 
暗く、しかも雨の降る道路上で、ヘッドランプを点けずにまっすぐ走っていた。 そこへ対向車が左折しようとしていた。
対向車はヘッドランプが点いていない車が見えず、そのまま左折して衝突してしまった。
左折者はヘッドランプが点けなかった相手の車に対して損害賠償を請求した。
判決:
左折者は全修理代の25%を負担せねばならない。 
理由:
左折者にも一部責任がある。 特に市内交通にはランプを点け忘れる事もあり、全ての車がランプを点けているとは限らない。 又ヘッドランプは相手に自分の存在を知らせるためにあるのではない。

07. 08. 2008 
路上に駐車している車の運転手がドアーを開けた。 その時後から来た車が開いたドアーと衝突してしまった。
駐車していた運転手は、後から来た車が充分に車間距離を取らなかったと損害賠償を請求した。
判決:
ドアーを開けた運転手が修理代の2/3を負担する。 
理由:
ドアーを開けての事故は通常両者に責任がある。 特に開ける側は他の交通に充分に注意する義務があり、それを怠った。

05. 08. 2008 
ディーラーから中古車を購入して、売買契約をし、手付金も支払った。 車を取りに行く前に、その車はディーラーの駐車場でいたずらをされ、アチコチにコインでのスリキズを付けられた。
ディーラーは自分の責任ではないので、そのまま買主に引き取りを要求した。
判決:
買主はその売買契約を破棄する事が出来る。 
理由:
車は全額支払いまでは、その車の所有権はディーラーに属する。車は契約時の車の状態に戻さねばならず、それが不可能の場合はキャンセルに応じなければならない。

30. 07. 2008 
右折しようとした車は、後から来た車が交通規則に違反して、その車の右側から追い抜こうとしたため、衝突してしまった。
右側からの追い抜きは違反として、右折しようとした運転手が損害賠償を請求した。
判決:
修理代は両者で分担せねばならない。
理由:
右折する者は他の者に危険を及ぼさないように注意する義務がある。それを怠ったので右折しようとした運転手にも責任はある。

22. 07. 2008 
通常の車より大きい車の所有者が大家の「大丈夫」との言葉を信用して、ガレージを賃貸契約をして借りた。
ところが実際には大き過ぎてガレージに入らず、ガレージの賃貸契約をすぐに破棄した。
判決:
借主による賃貸契約の一方的な破棄は無効。
理由:
借主は車が実際にガレージに入るかどうかを自分自身でチェックするのを怠った。

12. 07. 2008 
走行中にCDチェンジャーをいじっていて、そのため、車が左側にそれて、停車中の車に
衝突してしまった。保険会社は、運転手の過失として保険の支払いを拒否。
判決:
保険会社は修理代を全額支払わねばならない。
理由:
CDチェンジャーをいじっていたのは、ラジオをいじるのと同等に扱われ、特別な過失とはならない。
しかも、事故当時の交通状況も、特別な注意を払うべく状況ではなかった。

26. 06. 2008 
更衣室の鍵のかからないロッカーに着替えと一緒に車の鍵を置いたままにした。
鍵が盗まれ、車も盗まれてしまった。
保険会社は所有者の過失として、盗難車の支払いを拒否した。
判決:
所有者の過失とは認められず、保険会社は支払わねばならない。

20. 06. 2008 
一車線の道路で、前の車が余りにゆっくり走っていて、後の車をブロックしていた。
道路が2車線になった時、怒った後の車が前の車を追い抜き、急ブレーキをかけた。
そのため追い越された車は止まり切れずに、追い越して急ブレーキをかけた車に追突してしまった。
追い越した車は、常に追突した車が悪いと修理代を請求した。
判決:
追突した車は修理代を払う必要はない。
理由:
追い越した車が個人的な怒りで事故を誘導した。
アウトバーン、一般道路でも、どんな理由があるにせよ、前の車を追い越してから、急ブレーキをかけたり、故意にスピードを落として
後の車を停止させる事は、<強要>として、罰金と免停が課せられるので注意。

11. 06. 2008 
左折しようとした車が、ちょうどその車を追い越し中の車にぶつかってしまった。
判決:
左折しようとした運転手が75%の大半の責任がある。
理由:
左折車は後方から来る車がないかどうか、バックミラーだけではなく、
振り返って充分に確かめる義務がある。

25. 05. 2008 
追い越しは速やかに!
速やかに追い越しをするため、その場の制限速度をオーバーして、ゆっくり走っていた車を追い越した。
判決:
自動的にスピード違反とはならない。
理由:
制限速度を超えての追い越しは、避けるべきだが、なるべく早く、なるべく短い範囲内で追い越しをするためには、
制限速度を超えての追い越しを交通規則は禁じていない。但し許容速度21km/hを越えてはならない。
又、追い越し中に制限速度の標識が他の車の陰に入って見えず、制限速度を越した場合も違反にならない。

17. 05. 2008 
自動車保険契約者が停車中の他の車に接触し、相手の車と自分の車が損傷した事に気付いたが、そのまま走り去ってしまった。 目撃者がこの事故を警察に届けた。 保険契約者は両方の車の修理代金を負担するように保険会社に申請した。
判決:
保険会社はその修理代金を一切負担する必要はない。
理由:
保険契約者は事故の場合、事故の正確な明細を保険会社に速やかに報告する義務があり、それ怠ったため。

15. 05. 2008 
優先道路を走ってきた車が右側の道路から出てきた車と衝突した。 優先道路の車は、相手に対して修理金額の100%負担を請求した。
判決:
優先道路の車は1/3負担せねばならない。
理由:
右側から出てきた車は優先道路を走っていた車が右折のウィンカ−を出しながら、右折せずにまっすぐ進もうとした事が証明出来、それで右折するものと判断したわけで、優先道路の車にも責任はある。

10. 05. 2008 
ミュンヘンの人がハンブルグで中古車を買った。 ところがすぐに故障があり、修理が必要になった。
ハンブルグのディーラーは買主に車をハンブルグに持ってくるように要求した。
判決:
その必要はなく、車が使用されている場所、この場合はミュンヘンで修理を行っても良い。
理由:
消費者保護のための判決。

03. 05. 2008 
赤信号を無視してトラックが交差点に入ってきた。 市電はそれに気付いたが、ブレーキをかけずにそのまま衝突した。
判決:
市電は損傷の20%を負担せねばならない。
理由:
市電は気付いていたのにブレーキをかけなかったから。 かけていれば衝突は避けられていた。

20. 04. 2008
事故の被害者が車の修理金額の見積もりを、その車の正規ディーラーから取り寄せた。 実際は自分で修理し、修理代金は正規ディーラーが見積もった金額を、保険会社から支払いを受けた。
後から保険会社はそれを知り、実際の修理金額は見積もり金額よりかなり安くなったため、その差額の返還を求めた。
判決:
保険会社の返還要求に応じる必要はない。
理由:
正規ディーラーの見積もり金額が正当なものであれば、実際に修理するかどうか、何処でどう修理するかは被害者の決定に委ねられる

05. 04. 2008
前の車がバックしてきた。衝突を避けようと後にいた車がバックして、その時に柱にぶつかってバンパーが損傷した。
バックして来た前の車の運転手は、実際後ろにいた車とは衝突していないし、柱との衝突は関係なく、バンパーの賠償を拒否。
判決:
バックして来た運転手はバンパーの損傷を払わなければならない。
理由:
実際に衝突しなくても、バックして来た車が後ろにいた車の柱との衝突の原因だから。

20. 03. 2008
前を走っていた車が急ブレーキをかけたため、後ろの車はその前の車に追突してしまった。
追突した車は前の車に損害賠償を請求した。
判決:
前の車は払う必要はない。
理由:
故意に、理由もなく急ブレーキをかけたものではない限り正当 (例: 犬や猫が突然前を横切った)。 後ろの車は前の車に対して充分な距離を保つ義務がある。

05. 03. 2008
事故の修理のため、車をディーラーに預けた。 ディーラーは<用心>のため、修理の前にまず保険会社からの修理保証のOKを待った。それに10日もかかりやっと修理にかかった。
修理依頼者はそのためレンターカーを10日延長し、その分ディーラ−に請求した。
判決:
ディーラーはその代金を負担せねばならない。
理由:
ディーラーは修理の遅れが依頼者にとってレンタカーなどの費用がかさむ事は予想されるべき事、また<用心のため>保険会社を巻き込む事は無思慮。

25. 02. 2008
無事故車として購買した所有者が車体の数ヶ所に修理の跡や(バンキングや新塗装など)、他にも小さな修理の跡があったので、事故車としてディーラーを告訴した。
判決:
ディーラーは事故車 <として認める必要はない。>
理由:
大きな損傷が認められず、僅かなバンキングや新塗装、その他の修理が小さなものの場合は、事故車ではない。

30. 01. 2008
車内の助手席にカバンを置いた処、窓ガラスを割られてカバンが盗まれ、中に入っていたECカードが悪用され多大な損害を受け、銀行に保証を求めた。 
判決:
銀行に責任は一切ない。
理由:
ECカードの所有者はその保管に充分な注意を怠った。

15. 01. 2008
ディーラーで買った車の所有者が、修理する個所が出て来たため、その修理を買ったディーラーに依頼した。 数回に及び修理にも拘わらず、充分に直す事が出来なかった。 所有者はその車の引き取り要求した。
判決:
ディーラーは車のキャンセル、引き取り、購買価格の返還に応じる必要はない。
理由:
完全修理が出来ない事は損害賠償の対象となるが、車の引き取り、購買価格の返還を正当化するものではない。

10. 12. 2007
30. 11. 2007の判例に関連
正規ディーラーで買った車の所有者が、故障のため車を修理し、保証が付いていたので、修理金額をそのディーラーに請求した。 車のディーラーは保証の条件、つまり<正規ディーラーで定期点検をする>事が守られていない理由で、つまり正規ディーラーではない他の修理工場などで定期点検した(多分安い料金で)との理由で、修理金額の負担を拒否した。
判決:
この車の正規ディーラーは修理費を負担する必要はない。
理由:
保証の条件として定められた定期点検を定められた正規ディーラー、つまりより信頼のおける正規ディーラーにて行うという条項は正当。

06. 12. 2007
前の車を追い抜こうとスピードを出したため、スピード違反に引っ掛ってしまた。
判決:
この場合のスピード違反は許される。
理由:
追越者は速やかに、なるべく短い距離で追い抜くを完了する事が義務付けられている。

30. 11. 2007
車の所有者が、故障のため車を修理し、保証が付いていたので、修理金額を車のディーラーに請求した。 車のディーラーは保証の条件、つまり<定められた間隔で定期点検>をする事が守られていない理由で、修理金額の負担を拒否した。
判決:
車のディーラーは修理費を保証として全額負担せねばならない。
理由:
定められた間隔で定期点検という条項は法律的に無効である。
厳格に守る必要はない。

23. 11. 2007
走行優先者が暗い夜道、50km/hの所を30km/hオーバーの80km/hで走行中、対向車の左折者と衝突して、優先者は相手に対し、優先を無視したとして、損害賠償を請求した。
判決:
この事故の全責任は優先者にあり、修理費全額負担。
理由:
暗い夜道では、スピード、距離などの判断は日中より困難で、30km/hものスピード違反がなかったら、避けられていた事故の筈。

20. 11. 2007
自動車保険契約者が車を売ろうと、その車に興味を示した見知らぬ人に試乗のため、車を預けた。
興味のあった人はそのまま逃走、車は盗難された。
保険契約書はその盗難に保険の支払いを求めた。
判決:
保険会社は支払う必要はない。
理由:
見知らぬ人に車、鍵、車検証を試乗のため、預けた事は盗難も当然考えられる事で、本人の全くの不注意。

15.11.2007
アウトバーン交差点でのレザー光線によるスピード違反に、最初100km/hの所を141km/hで走行 で引っ掛かり、1分後に別の場所で80km/hの所を97km/hで、二度引っ掛ってしまった。
結果は一ヶ月の免停に多額の罰金。 違反者はこれら2回の違反を一回と見なして、情状酌量を求めた。
判決:
ダメ。 たとえ一分内の短時間内とは云え、2回の別々の違反行為に当る。

21.10.2007
事故に遭った被害者は、原則的にその車の修理代及びその前の修理費用の査定費用を相手側の保険会社に請求する事が出来る。
しかし、保険会社が鑑定人(Gurachter)による査定費用の支払いを、修理金額が低かったため、査定は不要だったとして、拒否した。
判決:
裁判所は保険会社に鑑定費用の支払いを命じた。
理由:
確かに、僅かな損傷で鑑定人に査定を依頼する事は経費の無駄になるが、最低700EUR以上の修理金額になる場合は、鑑定人に査定依頼する事は出来、保険会社はその費用も支払わねばならない。

19.10.2007
車検証を車内に保管し、盗難に遭った場合、保険会社は盗難車の支払いを拒否する事が出来る判決があった。
車検証を車内に置いておく事は過失にあたり、盗難後の逃亡を車検証がある事でより容易にし、また盗難を誘う事でもある。

23.09.2007
サークル状交差点で、すでに交差点に入っている車に優先権があるが、これから交差点に入ろうとする進入車がその優先権を無視するような行為で、優先車がそれにより妨害されたと感じた時、進入者は優先道路無視違反となる。
例:
侵入車が速度を落とさず、交差点に近づき50cm程浸入して、初めて停止した。
優先車はそれに驚き、左側に避けて急ブレーキを踏んだ。

30.08.2007
中古車の購入者が、電動サンルーフから雨水が漏れるのに気付いた。
購入者はそれを理由に、ディーラーに返還を求めた。
判決:
ディーラーはその返還に応じる必要はない。
理由:
水の漏れは、サンルーフの縁のプラスティックの汚れのためで、修理代は僅か200EUR。
よって、これが売買契約書を取り消して、車を返還するほどの理由にはならない。

23.08.2007
新車のジープの購入者が、アウトバーン走行中、174km/hのスピードでガタガタ振動や騒音が出たため、そして140km/hからその車の最高速度に達するのに10秒以上かかる事から、ディーラーにその車の返還を求めた。
判決:
ディーラーはその返還の要求に応じなければならない。
理由:
それらの事実は現代の車の技術水準に達していない。

20.08.2007
パークセンサー付きの車をレンタカーした。
ある日、室内駐車場でバックしながら車を停めようとした。 壁に出張りがあったがパークセンサーよりやや上部だったため、センサーの警告音が出なかった。 ハッチバッグのリアーのドアーをぶつけて破損した。 レンタカー会社は自己負担額の750EURの支払いを請求したが、運転手はパークセンサーが悪いと支払いを拒否。
判決:
運転手に支払いを命ず。
理由:
運転手はパークセンサーが全ての障害物を感知するものと思ってはならない。
パークセンサーの故障で傷害が起こっても同様。 パークセンサーに頼るべきではない。

08.08.2007
新車の購入者が一年後、エアコンの故障、警告三角版と救急箱が車に入っていなかった事、納車の時に内部清掃不充分、後部リアーウィンドーに貼ってある宣伝ステッカー、ラジオアンテナの変色などを理由に、売買契約書の取り消し、車の引き取りをディーラーに求めてきた。
判決:
ディーラーはその要求に応じる必要はない。
理由:
エアコンは約200EURで修理出来るし、その他の事は法律上全く問題にならない、些細な事である。

16.07.2007
車が前を走っている自転車に理由もなく、突然にクラクションを鳴らし、自転車の運転手はびっくりして、転倒して怪我をした。 その慰謝料を全額要求。
判決:
自転車運転手の慰謝料要求400EURに対して、車の運転手は半分だけの200EURの支払い判決。
理由:
車の運転手は猫が路上に出て来たので、クラクションを鳴らしたという主張は、鳴らす理由にはならずと却下、自転車の運転手もあまり大げさにびっくりしたものとして、慰謝料を半分に減額。

11.07.2007
女性運転手が暗闇の中、道端に停車していた他の車に追突して怪我をした。 停車していた車はその直前他の車と衝突して、道端に停車していた。 追突した女性運転手は、停車していた車の安全確保が不充分だったとして、修理費用など全額負担を要求した。
判決:
事故で停車していた運転手には全額負担にはならなかった。
理由:
女性運転手は暗闇の中で、ヘッドランプの照明が届く範囲内で停車出来るように、充分な注意を怠った。

10.07.2007
アウトバーン上で、乗用車が不必要に急ブレーキをかけた。 後を走っていたオートバイが前の車を避けられず転倒して、オートバイの運転手、後ろに乗せていた彼の友人が大怪我をし、オートバイも損傷した。 オートバイは前の車の運転手に修理費用、慰謝料の全額負担を要求。
判決:
費用の2/3は車の運転手、1/3はオートバイの運転手が負担
理由:
事故の原因は確かに不要に急ブレークをかけた乗用車にあるが、オートバイも前の車に対して、充分な車間間隔を取る義務を怠った。 オートバイの運転手及びその友人の怪我に対しては、その慰謝料を車の運転手が全額負担。

27.06.2007
急傾斜の道路上に駐車する場合、ハンドブレーキだけではなく、用心してギアーも入れておく必要がある。 これを忘れてしまって、そのため車が自然に動いて、他の車に衝突したりして、車に損傷が生じた。 保険会社はこの修理費用に対する支払いを拒否したので、車の持ち主が告訴した。
判決:
保険会社は支払いを拒否してもよい。
理由:
坂道などに駐車する場合、車の持ち主は特別な注意を払って駐車する必要がある。 その注意義務を怠った。

22. 06. 2007
地下駐車場出口に他の車が駐車していた。 駐車場から出て来た車は、そのままでは出れず、避けて通過しようとしたところ、壁にぶつけて大破してしまった。 駐車違反の車が悪いとして、修理費用全額負担を要求。
判決:
修理費用の負担は75%が避けて通過しようとした人、25%負担が駐車違反していた人となった。
理由:
確かに駐車違反の人が最大の原因だが、出て来た人は、無理して避けて通るべきではなかった。

19. 06. 2007
前の車が急ブレーキをかけたため、後続車は、前の車に追突してしまった。 
追突した後続車は修理の全費用を急ブレーキをかけた人に請求した。
判決:
前の車の人に全額支払を命じた。
理由:
前の人はクラッチを間違えてブレーキを踏んでしまったのだが、周りの状況から、急ブレーキをかける状況では全くなかったため、後続車にとっては全く予期せぬ事であった。 よって充分な車間距離を取っていたが、予期せぬ状況でブレーキを踏むのが遅れた。




その他の交通判例:



●中古車購入の場合の欠陥と消耗の区別
中古車は年式、走行距離、前オーナーの数、これまでの手入れの仕方などにより、車の機械的、外見的な状態を平均的に想像又は期待出来る。
実際の車の状態がその想像又は期待を下回る特別な欠陥があれば、それは消耗ではなく、欠陥と見なされる。
よって売主はそれに責任を負わなければならない。 

●中古車を売る場合に、売主は、今度の車検が通りそうもないさびなどの欠陥があれば、聞かれなくても自主的にそれを指摘せねばならない。
さもないと返還の理由になる。

●スーパーの駐車場で、自分の車が牽引されてしまった。 
その駐車場は買物客用で1時間半の時間制限があった。 よって駐車時間はパーキング盤(駐車した期間を示す時計盤)に示し、外から見えるようにフロントガラス内側に置かなければならない。
時間を越えたので、スーパーはその車を牽引させる権利があり、牽引代も請求出来る。

●右折中のトラックとそれを追い越し中の乗用車との衝突
トラックが右折しようとちょっと左側に寄った。 その時追い越し中の乗用車と衝突した。
修理費用は30%がトラック運転手、70%が乗用車の運転手で分割。
お互いに責任の所在を明確に証明する事は出来なかった。

●駐車場広場で右側から来る車とまっすぐ行こうとした車が衝突した。
修理費用は折半。
一般道路上では右側からくる車に優先権があるが、車が多く、狭い駐車場では、お互いに譲り合いが必要で、またすぐブレーキを踏んで止まれる体勢になければならない。 駐車場で左側から来る車に対して優先権を固持するのはそぐわない。 

●冬にレンタカーをして、冬タイアが装着されていなかったので、レンタカー会社にそれを要求したら、冬タイアの別途請求を受けた。
借主はこの費用を払う必要はない。
レンタカー会社は、その車が正常で、交通安全であるように義務付けされており、タイアも季節に応じたものを装着するように義務付けされている。

●後から追い抜こうとしている車に気が付かず、左折しようとしたところ、追い越そうとした車と接触してしまった。 
左折車は後方の車に充分注意する義務を怠ったため、修理金額の半額を負担。

●30km/hゾーンでのスピード違反
学校の傍で、30km/hの場所では、真夜中などで生徒などの歩行者がいなくても有効。
このスピード制限は歩行者だけでなく、近くに住む住民への騒音防止の意味もある。
午前3時頃に歩行者が全くいないので60km/hで走り、1ヶ月の免停になった。

●国道での追い越し、スピード違反
前の車を追い越した時、右側にしか立っていなかったスピード制限の標識が、ちょうど追い越した車の陰になって見えなかった。 スピード制限に気付かず、スピード違反をしてしまったが、これは許される。

●夜道で対向車のヘッドランプに照らされてのスピード違反
対向車のヘッドランプがまぶしくて、右側に立っていたスピード違反の標識に目に入らなかったため、スピード違反を犯してしまった。 この場合は当然安全のためスピードを落とさねばならず、スピード違反は有効。

●車の鍵を置き忘れて車の盗難
体育館などの更衣室で、鍵を置き忘れて、車とともに盗まれてしまった。
保険会社はそれでも盗難車に対して支払いの義務がある。

● 盗難による損傷
車内の盗難、盗難未遂が原因で直接受けた損傷は保険が利くが、例えば、ドアーの鍵をこじ開けて壊したが、車の盗難に失敗、その怒りで故意にドアーなどをキズ付けた場合、保険は鍵の損傷は払うが、ドアーのキズは払う必要はない。

● スペアーキーを車内に置き忘れて、その車が盗難にあった場合、保険会社は、それだけでは盗難車の保険支払いを拒否する事は出来ない。
拒否する事が出来るのは、そのスペアーキーを盗難者が確かに使用して、車の盗難に役立ったと証明出来る場合に限られる(犯人の自白など)。

● 前を走っていた車が左折しようとした時、後から来た車が、左折のためスピードを落としている前の車を追い越そうとして、左折しようとした車と衝突した。
両方に不注意がありと、修理代金は50/50の折半との判決。
理由: 現場に居合わせた人々の証言により、左折する車は、後続の車に対して充分な注意を怠った。 後続の車は左折のウィンカーとスピードを落としたブレーキランプで、前の車が左折しようとしているのを、充分に注意しなかった。

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