新車、中古車などを購入、リースした場合、車の登録をして、ナンバープレートを取らねばなりません。
その登録に必要は書類の中に、保険会社よりの所謂ドッペルカルテ(又は単にカルテ)があり、これを保険会社より取り寄せます。
自動車保険の内容は次の通りです。
自動車保険(Kfz.-Versicherung) |
ドイツ有名保険会社 Gothaer(ゴーター社)より下記の通り自動車保険の料金をお知らせ致します。(年間料金です) |
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1) 強制保険(Haftpflicht) |
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EUR |
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自己過失による事故で、相手側に対する保険 |
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対人・対物 10.000.000,00EUR迄 |
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2)任意保険(車両保険) |
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A. |
自己過失による事故で、自分の車の損傷に対する保険 |
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EUR |
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(駐車中に自分以外の者による損傷も含む)。 但し、免責額の選択可能。 |
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B. |
盗難(ラジオ含む)、火災、自然災害(ひょう、嵐等)、野生動物との衝突、ガラス保険。 |
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EUR |
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但し、免責額の選択可能。 |
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C. |
搭乗者傷害保険 |
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EUR |
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死亡52.000,00EUR後遺障害77.000,00EUR |
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合計額 |
EUR |
上の内容の中で、
1) 強制保険は義務付けされており、除外する事は出来ません。
2) 任意保険はかける必要はなく、次の選択肢があります。
a) ABC全部かける (Vollkaskoと呼びます)
b) ABC全部かけない
c) Bだけかける (Teilkaskoと呼びます)
d) Cだけかける、又はCとBの組み合わせにする
Aだけの選択は出来ず、a) Vollkaskoの選択になります。
●自動車保険の期間 |
保険の契約期間は常に1月1日から12月31日までの一年毎になります。
初年度は、車の登録日よりその年の12月31日までの日割り計算で、請求書が郵送されます。
(支払い条件は上記別ページの保険アンケートを参照)
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●自動車保険の開始 |
車の登録日より、予めご希望の保険条件にて有効になります。(保険条件の選択は上記別ページの保険アンケート参照)
そのため、車の登録には、保険会社よりのドッペルカルテが必要になってきます。
予め、保険会社を決めて、その保険会社より取り寄せます。
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●自動車保険証書と請求書の郵送 |
車の登録後、約5−6週間後に保険会社より直接郵送されます。
同封の銀行振込用紙を使用して、直ちに、保険会社に送金して頂きます。
この未払いの期間は、登録日より保険はかかっていますのでご安心下さい。
但し、請求書が到着したから、支払いが遅れますと、保険が無効になる事がありますので、ご注意下さい。
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●保険料金の計算<2008年9月追加!> |
保険料金は登録される車の車種(Typklasse)と登録される地域(Regionalklasse)によって決まり、
排気量や馬力は保険料金算定に関係ありません。
事故の多い、少ない車種と地域で決まります。
よって、車種の明細が必要で、車検証(Kraftfahrzeigschein)又は自動車証(Kraftfahrzeugbrief)のコピーと登録される住所が必要になります。
車の明細には、あるいは車検証又は自動車証にある
1 メーカーナンバー(Herstellernummer=HSN) 4桁の数字この未払いの期間
2 車種ナンバー(Typschlüsselnummer=TSN) 7桁の最初の3桁の数字この未払いの期間
があれば、保険会社で車種の特定が出来ます。
その年の事故の有無の統計を元に翌年の料金の見直しが毎年保険会社組合で検討され、事故の有無、件数で料金が変更されます。
よって高くなる場合や安くなる場合があります。
高く変更される場合は、承服出来ない場合は解約の権利が出て来ます。
その年の事故の有無の統計を元に翌年の料金の見直しが毎年保険会社組合で検討され、事故の有無、件数で料金が変更されます。
よって高くなる場合や安くなる場合があります。
高く変更される場合は、承服出来ない場合は解約の権利が出て来ます。
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●保険料金の割引料率 (Schadenfreiheitrabatt)<2008年9月追加!> |
代理店Gothaer(ゴーター社)では、新規に保険をかける際、今までの保険の英文無事故証明(Certificate of No Claim)があれば、
それに応じた割引料率 (Schadenfreiheitrabatt)が適用されます。 それには保険期間又は割引料率(掛け率)が明記されており、
その期間が長ければ長いほど割引料率が多くなり(つまり掛け率が少なくなる)、保険料金が安くなります。
初心者の場合は230%(かけ率)が適用され、場合により安い中古車より高くなってしまう事があります。
しかし両親、兄弟、姉妹(つまり2親等内まで)の保険割引料率が多ければ、現在その保険が使われていない(つまり車を使用していない)
限りに於いて、借用して、保険料金を節約する事が出来ます。平均的には年間1.500 – 1.800EUR近辺というところでしょうか。
ドイツでの保険料金は日本より高くなっているようです。 それはドイツでの事故や盗難車が多いからでしょう。
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●事故処理後の保険料金の値上げ(Rückstufung)<2008年9月追加!> |
強制保険(Haftpflichtschaden)又は車両保険(Kaskoschaden)にて事故処理した場合は、翌年から保険料金が上がります(Rückstufung) 。
値上げ巾は保険会社によって多少違いますが、統一されているのは、保険で支払われた金額で決まるのではありません。 つまり修理代金1000EUR、10000EURなどには関係ありません。
事故処理の件数です。 同じ年に件数が多ければ、多いほど値上げ巾(Rückstufung)が大きくなります。
例:
今まで
SF4 60%(かけ率)
事故件数1件の場合 SF2 85%に値上がり
事故件数2件の場合 SF1/2 140%に値上がり
SF = Schadenfreiheitklasse (割引等級)
ここで保険会社を代えても、データーが共有されており同じ事になります。
強制保険(Haftpflichtschaden)の場合は一度保険会社より相手側に支払われますが、自己負担した場合の方が、翌年の値上げを考慮すると、
お得な場合は、その年の暮れに保険会社から通知が来て、払い戻しするかどうか選択出来ます。
それからでも保険会社に払い戻しをすれば、翌年の値上げは適用されず、無事故扱いになります。
一度保険会社より支払われた車両保険(Kaskoschaden)については、通常払い戻しは出来ませんので、予め保険会社に問い合わせして、
保険支払いを申請する前に判断する必要があります。
目安として、1.000EUR近辺以下なら、保険よりも自己負担の方がお得というところでしょうか。
保険会社からの修理代金の支払いは、強制保険又は車両保険でもご本人を経由する事なく、相手側又は修理業者に直接支払わせる事が
出来ます。 この場合は保険会社から送られてくる了承書(Abtretung)を署名して、相手側又は修理業者提出します。
自己免責がある場合はその金額は本人から相手側又は修理業者に別途に払います。
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●自動車保険の解約: |
解約方法は3つの方法があります。 |
- 解約通知を書式にて、その年の12月31日付けで保険会社に提出する。
解約通知期間は12月31日の4−5週間前、11月の中旬から下旬までです。
この通知がない場合は、保険は更に一年自動的に更新されます。
- 保険契約後、保険会社より値上げの通知があり、それに同意出来ない場合、即刻解約出来ます。
- 車を売却や廃車処分した場合。 この場合はその登録抹消書か名義変更証明が必要です。
<2008年9月追加!>
- 更に新しい法令で、事故処理した後に保険者或いは保険会社両者とも解約出来ます。
保険者は保険会社の事故処理に不満がある場合など、理由付けなしで解約可能。
保険会社は同じ保険者よりの頻繁な事故があった場合など、理由付けなしで解約可能。
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事故処理の担当は海老原になり、そのホットラインは01803-915456です。 |
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