事故車(Unfallwagen) - 全てが悪い訳ではない |
ここで、時々問題になる事故車(Unfallwagen)について述べてみましょう。 車の売り手はドイツでは、もしその車が事故車の場合、買い手にその由を、つまり、修理の内容とその費用も含めて、口頭か書式にて正直に知らせる事が法令上義務付けされています。これを怠ったり、故意に隠したりした場合、後日その車が事故車と判明したら、売り手はその車を買い戻すか、値引きの交渉に応じなければなりません。個人売買の場合も、勿論そうです。車メーカーの名前を背負って新車も販売している正規契約ディーラーは、その信用を大事にし、買い手との法律上のトラブルを避けるため、その義務はむしろ大袈裟な程に厳守しているのが通常です。一方、新規の客が主な中古車専門業者のところでは、事故車である事を知らせないか、故意に曖昧にしてしまうケースが偶々あります。口頭では無事故車と言っても、契約書には何時の間にか事故車と記載されているケースもありました。走行距離でさえ記載されていないケースもあります。 では、事故車とは全てが悪いのでしょうか? 事故車とはどんな車なのでしょうか? 分類A - 修理費用がDM6000以下の場合。これは上記の車体部品を交換しただけの修理である筈で、よって、軽い衝突事故の筈です。新品部品との交換でむしろ新しくなった訳で、プラスに考えても良いくらいです。ある正規のディーラーは前のバンパーの角のプラスチックのカバー(DM600相当)を交換して、事故車と言っていました。勿論日本人は問題なく、その車を購入しましたが。これらの車は購入しても、全く問題ありません。むしろ積極的に買うべきでしょう、部品が新しくなり、値段もそれだけ安くなっているからです(修理費用の約10%以上)。しかも、中古車には通常1年保証が付きます(ディーラーによっては有料になります)。 分類B - 修理費用がDM10―15.000以上の場合。これは大掛かりな修理であった筈で、問題です。エンジン部分にも係わっているものでしたら尚更です。購入を避けるべきでしょう。又、事故車と知らされても、その内容と修理費用が曖昧で、詳しく知らせてくれない場合も、購買は絶対に避けるべきでしょう。 よって、事故車だからと、全く毛嫌いするのではなく、その内容を吟味してみる事も、掘り出し物を見つける意味で大事な事なのです。 |
www.EbiharaGermanCar.com |